Tシャツデザインコンテスト


Tシャツ・プリント・デザイン・コンテスト 2022        審 査 結 果


テーマ : 「サ ス テ ナ ブ ル な コ ッ ト ン」

  543点のイラスト、絵画、CG、写真などの個性あふれる力作をお寄せいただきました。
 多数のご応募、誠にありがとうございました。






町子 朔さん   28歳  東京都 アーティスト
コンセプト&制作意図 :
 テーマ「サステナブルなコットン」を通して、私は初めてコットンが有限な資源であることを意識しました。身近で勝手が良く、当たり前の存在であるその資源は、人間にとって何にも替え難い奇跡的な存在です。遥か昔から、コットンは太陽に向かって枝葉を伸ばしていたと考えるだけで胸が熱くなり、絶対にこの奇跡の資源を絶やしてはいけないと思いながら筆を走らせました。
 私の追求している画の道は、線の太さの緩急でコントラストをつけ、光を表わすことです。コットンの柔らかさと暖かさを表現するのが1番楽しかったです。本作は、奇跡を喜ぶ気持ちと後世に残すべき尊さ、そして身近で優しい存在への感謝です。
作者の受賞コメント :
 初めてこのような賞を頂き、久しぶりに大興奮しました。喜びと同時に、胸の奥から感謝の気持ちがふつふつと込み上げてきます。よく表彰式や何かの受賞式で感謝のコメントを述べられる方をお見かけしますが、本当に感じる気持ちなのだとしみじみ思います。私の作品を好きでいてくださる皆様、本コンテストの関係者の皆様、そして作品ごと私を愛し支えてくれる妻に、心から感謝しています。
この受賞を機に :
 
コンテストでグランプリを頂けたら、趣味としての制作からプロのアーティストとして本格始動しようと考えていました。この受賞を機に、愚直に自分への挑戦の道を歩み始めたいです。
 夢は国境なきアーティスト。世界の人々の心にグッと届くようなアートを産み続けたいです。より広い世界で視点を磨き、生きる道を作品で切り開いてゆきたいと思います。

プロフィール :
 1993年生まれ。2017年頃からInstagramで、グラフィックを施したスケートボードの手売り販売を開始。同年東京都渋谷区「Gallery Conceal」でグループ展「Diversity,Coexistence,Freedome」に参加。2018年、スケートボードカンパニーからデザイン依頼を受け、現在も継続中。  
 2022年から「 町子朔」として本格的なアーティスト活動を開始。ECサイト「super " m " shop!!」(https://machajim.official.ec/)で、手描きによるグラフィックのスケートボードやポスター、原画などを販売し、デザイン活動を展開している。
 




 優 秀 賞







エビマヨ。さん
※ビジネスネーム
21歳 東京都
デザイン系専門学校生






河野 碧さん

28歳 広島県
アーティスト



村上 春菜さん

33歳 茨城県
主婦



学生奨励賞




 吉田 奈未さん
19歳 兵庫県
甲南女子大学




 3月16日(水)に綿業会館(大阪市)で、「Tシャツ・プリント・デザイン・コンテスト2022」(主催:国際綿花評議会(CCI)、コットン・インコーポレイテッド、一般社団法人日本テキスタイルデザイン協会、日本紡績協会、一般財団法人日本綿業振興会)の審査会が開催され、グランプリに町子 朔さん(28歳、アーティスト)と優秀賞3点、学生奨励賞1点が決定した。  

 このコンテストは、5月10日の「コットンの日」を盛り上げるための特別企画で、今回で24回目を迎える。今年のテーマは「サステナブルなコットン」。我々の暮らしに欠かせない一番身近な繊維・コットンを真っ白なキャンバスに見立て、「その良さを自由に表現してみよう」という趣旨で、コットンにふさわしいプリント・デザインを募集した。応募総数は543点となり、全国からイラストや絵画、貼り絵、CG、写真など個性あふれる力作が多数寄せられた。  

 グランプリに選ばれたのは、太陽と大地、綿畑、農場で働く人々を、キャンバス地にアクリル絵の具でアーティスティックに表現した作品。
 審査員は、「ダイナミックな構図と独特の色使いが見事で、作者のセンスと思いが躊躇なく描かれている。とても構成力が高く、明るくエネルギッシュな色あいが希望を感じさせてくれる」と高く評価した。

 同時に優秀賞3点と学生奨励賞1点も選ばれた。
 優秀賞は、アニメの世界観でコットンを表現した今っぽさのある作品から、Tシャツプリントの趣旨にふさわしいCG作品、貼り絵の技法でサステナビリティやダイバーシティをうまく捉えたものまで、多彩な作品が選ばれた。 学生奨励賞には、動画世代ならではの構図で、見る方がその続きを想像できるような、センスあるモノトーン作品が決定した。

 審査員からは「今年の応募作品は、多色づかいでよく書き込まれ、完成度が高い作品が多かった。表現技法もバラエティー感があり、新たなトライアルが数多く見られた。またモノトーン作品も一定数あり、いずれもカラフルなものに負けない表現力と存在感があり、今年ならではの傾向に思えた。
 さらに今年は、サステナビリティへの理解度が上がり、テーマに対する自分の思いを格段にわかりやすく描けるようになってきたようだ。時代が追いついてきたのでしょう。表現方法に工夫が感じられる秀逸な作品が多かった」と称賛した。


 2023年度の応募規定は