プレスリリース

 
2020年3月30日
 
5月10日「コットンの日」特別企画

「Tシャツ・プリント・デザイン・コンテスト2020」
審査結果

グランプリに降幡 好華さん、
優秀賞に谷本フランチェスカ 端美さんら3人が決定

 3月18 日(水)に綿業会館(大阪市)で、「Tシャツ・プリント・デザイン・コンテスト2020」(主催:国際綿花評議会(CCI)、コットン・インコーポレイテッド、一般社団法人日本テキスタイルデザイン協会、日本紡績協会、一般財団法人日本綿業振興会)の審査会が開催され、グランプリに降幡 好華さん(25歳、デザイナー)と優秀賞3点、学生奨励賞1点が決定した。  

 このコンテストは、5月10日の「コットンの日」を盛り上げるための特別企画で、今回で22回目を迎える。今年のテーマは「サステナブル(持続可能)なコットン」。我々の暮らしに欠かせない一番身近な繊維・コットンを真っ白なキャンバスに見立て、「その良さを自由に表現してみよう」という趣旨で、コットンにふさわしいプリント・デザインを募集した。応募総数は668点となり、全国からイラストや絵画、CG、写真など個性あふれる力作が多数寄せられた。  

 グランプリは、「自然と人とコットンのつながり」を描いた、明るく優しい色づかいの作品。「サステナブルなコットン」というテーマを膨らませ、環境とコットン、自然への畏敬などを、柔らかく包みこむようなタッチで描いている。

 審査員は「テーマをしっかり解釈し、構成力も高くデザインとして非常によくまとまっている。近年CGなどのツールで表現した作品が幅を利かせる中、この作品は、非常に細かく手書きし、葉脈まで一本ずつ丁寧に描き込むなど細かな部分にも行き届いた仕事がされていた。見るほどに作品の奥行きや複雑な色づかい、そして世界観が伝わるようだ」と高く評価した。

 同時に優秀賞3点と学生奨励賞1点も選ばれた。 優秀賞は、多彩な色使いでデザイン要素の高い作品やスケッチ描写の上手なもの、明るく夢のある作品など手法も様々。ある審査員は「全体にTシャツとして楽しい仕上がりが期待できるものばかり。3点ともにそれぞれ持ち味のある、完成度の高い作品が選ばれた。学生奨励賞も、シンプルだが、一本の線で人の心を惹きつける表現が秀逸だった。コットンの優しさと親子のほのぼのとしたぬくもりなど、幾重にも要素が盛り込まれてよかった」と称賛した。

 今年は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受けて応募数が伸びなかったが、応募作品全体の質は高く、それぞれがテーマをしっかりととらえ、表現方法に工夫が感じられる内容となった。

 グランプリ作品の表彰は、当初予定していた5月15日の「コットンの日」記念イベントが開催取りやめになったため、6月3日に綿業会館で実施を予定している。  




 「Tシャツ・プリント・デザイン・コンテスト2020」結果


グランプリ: 降幡 好華さん
デザイナー 25歳 長野県



■コンセプト&制作意図/
 「サステナブルなコットン」について考えた時、まず“自然と人とコットンのつながり”が浮かび、地球色のハートと種が発芽する様子を描こうと思いました。描くほどにそれぞれを繋ぐ言葉が溢れ、「コットンは人とつながった時に“LOVE”にもなる」と気づきました。ハートの中に感じたままの言葉を書き込み、コットンの根で繋げています。
 環境に優しいコットンは、私たちの生活にずっと寄り添ってくれます。この作品を通じて、その“やさしさ”も伝われば嬉しく思います。

■作者の受賞コメント/
 素晴らしい賞をいただき、とても光栄です。受賞は、これからの活動で大きな自信となり、可能性が広がります。私の夢は、人が笑顔になり癒される絵を描くことです。自然が大好きで、絵のアイデアは道脇の草花、電線にとまる小鳥など、身近なものから得ています。
 今後も精進を重ね、雄大な自然を守っていけるようなデザイナーになりたいです。

■プロフィール/
 1994年、長野県安曇野市生まれ。長野県南安曇農業高校、南九州大学環境園芸学部卒業。農学や自然環境に関心があり勉強するかたわら、高校在学中から趣味でオリジナルの絵を描き続け、個展を開催。自然をテーマとした細密画やデザインを中心に活動している。

優秀賞 (3点)

 谷本フランチェスカ 端美さん 34 京都府 グラフィックデザイナー
 松尾 ことみさん 20 愛知県 金城学院大学生活環境学部 環境デザイン学科
 櫻井 有希子さん 48 奈良県 デザイナー

学生奨励賞(1点) 

 日高 菜央さん 20  愛知県 金城学院大学生活環境学部 環境デザイン学科




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