プレスリリース

 
2019年11月5日

COTTON USA™とOritain™が
トレーサビリティに関する新たなパートナーシップを締結
業界初 すべてのアメリカ綿の原産地を法科学的に証明


 COTTON USA™とOritain™は、このほどすべてのアメリカ綿の原産地について、業界トップの法科学的証明を提供するためのパートナーシップに署名しました。今回の提携は綿業界では世界初で、ブランドや小売業者に対し、責任ある調達・購買決定を行う上で必要な確証を提供します。

 「COTTON USAがトレーサビリティの先駆けとなることを、大変嬉しく思います」と、Oritainのエグゼクティブディレクター、Rupert Hodges氏は言います。「よりサステナブルな農業を行うための現実的で実行可能な方法を見いだそうと努力しているCOTTON USAを、支援したいと考えています。性能の高さだけではなく、環境にも配慮した非常に高品質な綿花が生産されているのは、そうした取り組みの結果です。アメリカ綿を選ぶ顧客は、今やOritainを通じ、調達した原料の原産地に、確信を持つことができます」

 このような次元のトレーサビリティは新しいものですが、アメリカ綿花業界では、これまでも世界一サステナブルで高品質な綿花を生産、提供できるよう努力を続けてきました。これらの熱意により、繊維特性の改善や生産性の向上、環境負荷が削減されています。アメリカの綿花生産地はいずれも、温室効果ガス排出や土壌侵食、水、エネルギー、土地利用をさらに削減することを目指しています。
 
  「Oritainとの今回のパートナーシップにより、COTTON USAは国内市場と輸出市場の両方で独自のセールスポイントを獲得することになります」と、国際綿花評議会専務理事のBruce Atherleyは言います。「アメリカ綿は今や、サステナブルな慣行に関して先導的な原料を提供するだけでなく、業界最高水準の徹底したトレーサビリティを提供できるようになります。現在、世界中のアパレルブランドがサプライヤーに求めているのが、この2つの点です」

 業界で求められるトレーサビリティの水準を満たすため、Oritain独自の法科学手法により綿自体の微量元素を検出します。綿には、土壌組成をはじめとする環境要因によって地域毎に異なる固有の「指紋」が現れます。Oritainでは、これを「オリジン・フィンガープリント」と呼んでいます。これが、特定の綿がどこで栽培されたかを確定する唯一の方法です。綿の検査は畑から売り場までの過程のどの段階でも可能なため、バイヤーは、途中で製品に別の原料が代用されていないという確実な保証を得られるのです。

 原産地証明により、サプライチェーンの過程で製品に品質の低い繊維を混入されるリスクを軽減するなど、世界の綿業界が直面するトレーサビリティの課題に対処できるようになります。

  「グローバル・サプライチェーンは非常に複雑なため、綿製品製造工程中の混綿や他の違法行為が行われる可能性が高いのです。しかし、Oritainのオリジン・フィンガープリントは改ざんや偽装ができないことから、COTTON USAやその顧客は自らの製品の謳い文句に何も偽りがないことを確信できます」と、Hodges氏は言います。

 今回の新たなパートナーシップは、Oritainの試験的なプログラムと厳しいブラインドテストでの成功を経て実現しました。アーカンソー、ミシシッピ、オクラホマ、テネシーの各地から集められたサンプルについて、100%正確に識別できるという結果が得られています。

Oritainについて

 Oritainは、最先端の科学を活用して実際の製品自体を分析し、本来の原産地を遡って特定します。Oritainでは、法科学とデータ分析の専門家チームとによりオリジン・フィンガープリントを作成し、サプライチェーンのあらゆる段階でその製品の原産地を照合します。取引先は、ファッション業界、食品業界、製薬業界の最大手の生産者、製造業者、小売業者などです。 http://www.oritain.com

国際綿花評議会(CCI)について

 国際綿花評議会(CCI)は、COTTON USAマークを通してアメリカ綿とその綿製品の販売促進を行う非営利業界団体です。世界20か所に事務所を置き、50か国以上で活動しています。60年以上の活動歴をもつCCIのミッションは、アメリカの綿花業界全体に収益力をもたらし、綿繊維、綿糸、その他綿製品の輸出を促進すべく、その優れた価値の周知を図ることにより、アメリカ綿を紡績/メーカー、ブランド/小売、消費者に選ばれる繊維にすることです。http://www.cottonusa.org (日本語選択可)




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