2018年3月28日 | |||||||||||||||||
5月10日「コットンの日」特別企画 「Tシャツ・プリント・デザイン・コンテスト2018」 審査結果 グランプリに杉本 裕一さん、 優秀賞に砂川 ちさきさんら3人が決定 |
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3月22日(木)に綿業会館(大阪市)で、「Tシャツ・プリント・デザイン・コンテスト2018」(主催: CCI国際綿花評議会、コットン・インコーポレイテッド、一般社団法人日本テキスタイルデザイン協会、日本紡績協会、一般財団法人日本綿業振興会)の審査会が開催され、グランプリに杉本 裕一さん(36歳、グラフィック・デザイナー)と優秀賞3点、学生奨励賞1点が決定した。 このコンテストは、5月10日の「コットンの日」を盛り上げるための特別企画で、今回で20回目を迎える。今年のテーマは「コットンとサステナビリティ」。我々の暮らしに欠かせない一番身近な繊維・コットンを真っ白なキャンバスに見立て、「その良さを自由に表現してみよう」という趣旨で、コットンにふさわしいプリント・デザインを募集した。応募総数は969点となり、全国からイラストや絵画、CG、写真など個性あふれる力作が多数寄せられた。 グランプリは、テーマの「コットンとサステナビリティ」の頭文字に、編み目記号、コットン・ブランチ(綿の木)を組み合わせた、シンプルで美しいグラフィック作品。 審査員は「非常にわかりやすい。視線を集めやすい縦ラインですっきりとまとめ、文字と絵のバランスがよい。Tシャツ・デザインに対する構成力が高い」と称賛した。 同時に優秀賞3点と学生奨励賞1点も選ばれた。 ある審査員は「今回は、若い層の応募が増えて作品に勢いを感じた。コットンの優しいイメージのみならず、その特性や特長を調べたり学んだ作品が目についた」とし、さらに「テーマを自分なり咀嚼したイラストや、自然とのかかわり方など、意識や行動で『未来への思い』を表現しようとする作品がみられた」と語っていた。 グランプリ作品のお披露目は、5月10日に東京で開催予定の「コットンの日」記念式典で発表・表彰式を行い、作品はTシャツにプリントして当日の出席者などにプレゼントする。
■コンセプト&制作意図/ 制作では、「つながってゆくこと」を念頭に置き、編み目記号をモチーフにして、「Cotton and Sustainability Makes Our Futures.」をグラフィックで表現しました。ひとつの編み目から広がる、未来への様々なつながり、その可能性を感じられる作品にしました。 ■作者の受賞コメント/ このような素晴らしい賞に選出されたことを大変光栄に思います。嬉しさと同時に驚きでいっぱいです。この作品が審査員の方々の目に留まり、最後まで残ったことは非常に感慨深く、デザイナー冥利に尽きます。 空気や水と同じくらい身近な存在のコットンを、定められたテーマに基づいてデザインに落とし込んでゆく工程は苦心する部分も多く、普段使わない部分の脳みそが刺激されました。コットンへの理解を深めながら、テーマを分解して再構築する作業は楽しく、納得できる作品に仕上げることができたと思います。 ■この受賞を機に/ 新たなつながりが生まれることを願っております。これからも、子供に胸を張って「お父さんはデザイナーだよ」と言えるよう、日々精進したいと思います。 ■プロフィール/ 1982年生まれ、大阪府出身。関西外国語大学卒業後、デザイン系の専門学校へ進学。 卒業後、数社のデザイン事務所で経験を積む。10年来の先輩から声がかかり、株式会社モンキー(https://www.monqee.jp)に加入、現在に至る。 優秀賞 (3点)
学生奨励賞(1点)
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