2017年3月30日 | |||||||||||||||||||||
5月10日「コットンの日」特別企画 「Tシャツ・プリント・デザイン・コンテスト2017」 審査結果 グランプリに金永 治雄さん、 優秀賞にチン ギさんら5人が決定 |
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3月22日(水)に綿業会館(大阪市)で、「Tシャツ・プリント・デザイン・コンテスト2017」(主催:CCI国際綿花評議会、コットン インコーポレイテッド、一般社団法人日本テキスタイルデザイン協会、日本紡績協会、一般財団法人日本綿業振興会)の審査会が開催され、グランプリに金永
治雄さん(テキスタイルデザイナー)と優秀賞5点、学生奨励賞1点が決定した。 このコンテストは、5月10日の「コットンの日」を盛り上げるための特別企画で、今回で19回目を迎える。我々の暮らしに欠かせない一番身近な繊維・コットンを真っ白なキャンバスに見立て、「そのここちよさを自由に表現してみよう」という趣旨で、コットンにふさわしいプリント・デザインを募集したところ、応募総数は802点となった。全国からイラストや絵画、CG、写真など個性あふれる力作が多数寄せられた。 グランプリは、近年身近な存在になりつつある「AI(人工知能)&ロボット」と「コットン」をうまく融合させた、未来感あふれる作品。 審査員からは「時代性をうまく取り入れている。アイディアが豊かでデザイン的にも新鮮味がある。次代へ一歩踏み出したという気がした。人間型ロボットがコットンの優しさ感じ、未来に向けてメッセージを送るような物語を感じさせてくれる」と絶賛した。 同時に優秀賞5点と学生奨励賞1点も選ばれた。 ある審査員は「従来からのコットンのイメージに加えて、一歩踏み込んでコットンにまつわるストーリーを描いた作品が目についた。日常の中のコットンの役割を表現する意欲的なデザインが前回にも増して多かった」と語っていた。 グランプリ作品のお披露目は、5月10日に東京で開催予定の「コットンの日」記念式典で発表・表彰式を行い、作品はTシャツにプリントして当日の出席者などにプレゼントする。
■コンセプト&制作意図/ テキスタイルの仕事を始めた頃は、これほどコンピューターが仕事に深く関わってくるとは思いませんでした。今日ではコンピューター無しでの仕事や生活が考えられないほどになっています。そして今、より進化したAIが、我々の生活に広く深く関わってこようとしています。 大自然の恵みであるコットンとはまるで対極の存在のようなAIですが、古来からコットンが我々人類に快適な生活をもたらしてきてくれたように、AIともうまく付き合っていかなければならないという想いを込めて、2つを融合させて描きました。 ■応募のきっかけ/ 胸の絵柄をアピールするTシャツは、いつも興味のある素材でした。このコンペティションが始まった時から興味があり、ずっと応募してきました。 コンペで受賞するのは、何度経験しても初めてのように嬉しいものです。これからもこの仕事を続ける上で大いなる励みになります。 ■プロフィール/ 1951年、京都生まれ。嵯峨芸術大学洋画科卒。学生の頃からアルバイトでテキスタイル図案を描くようになり、1972年以後は、京都、大阪、東京と場所を変えてデザインスタジオを自営。「アートスペース・プッシュピン」代表として、テキスタイル・デザイン、イラストレーション、ブック・デザイン、歴史小説の執筆などを手がけ、幅広く活躍している。 優秀賞 (5点)
学生奨励賞(1点) 松尾 勇気さん 17歳 長崎県 創成館高等学校 |